Feb 24 2011
∞
see/pass you again: 彼女の自動再生装置(「傘をひらいて、空を」番外編。長すぎるし暗いので放流。)
いつものようにお昼ごはんを食べながら後輩が言う。私と同期だったカサハラさんって覚えてます?私は内心の動揺を気取られないようにうなずき、総務の子ねとこたえる。覚えてるよ。
カサハラさんはひかえめな女の子だった。人の顔色に聡い、いつも緊張しているような印象を与える女の子だった。女の子という呼びかたがふさわしい年齢で入社して、一年もたたないうちに辞めた。今はもう誰も彼女のことを話題にしない。彼女と個人的に親しかった人は、もしかするといないのかもしれない。私だって親しくはなかった。
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